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名古屋のレトロ喫茶・純喫茶を巡ろう。
ノスタルジーに浸れる名店15選

公開日:2019/01/02  

名古屋は、喫茶店に使う金額が常に全国1位・2位に入るほど、喫茶店好きの人たちが集まるまち。ちょっと歩けば、昔ながらの喫茶店、地域独自のチェーン店、個性あふれるおしゃれなカフェなど、様々なお店に出会えます。
そんな名古屋の喫茶店の中でも、昭和の中頃に開店し、今も変わらずやっているレトロ喫茶・純喫茶が、最近ちょっとしたブームなっているとのこと。
そこで今回は、名古屋の歴史のある喫茶店を巡り、その魅力を様々な切り口でご紹介していきます。

名古屋3大喫茶チェーンの原点のお店

名古屋の3大喫茶チェーンといえば「コンパル」「コメダ珈琲店「支留比亜珈琲店」。これらの原点となるレトロな喫茶店に今も訪れることができます。


コンパル 大須本店(昭和22年開店)

商店街の中という場所柄、学生さん、買い物帰りの奥さん、商談をするビジネスマン、常連のお年寄りの皆さんなど、いろんなお客さんが集まる憩いの場となっています。店内は昭和の雰囲気がそのまま残るとても落ち着ける空間です。
コンパルの名物は「エビフライサンド」。カラっと揚げた名古屋名物エビフライが3本と、ふわっと焼いた卵焼き、ざく切りキャベツをサンドしてトンカツ&タルタルのダブルソースで仕上げた逸品です。濃い目の深煎りコーヒーととても合いますよ。
<コンパル大須本店の情報>
・所在地:名古屋市中区大須3-20-19
・アクセス:地下鉄線上前津駅より徒歩3分/大須観音駅より徒歩5分
・TEL:052-241-3883
・営業時間: 8:00~21:00
・定休日:なし


コメダ珈琲店 本店(昭和43年開店)

全国に展開するコメダ珈琲店。その本店は40年以上の歴史があります。広々とした店内は、木を基調とした暖かみのある内装、座り心地の良い椅子、インテリアとして飾ってある第一号店の看板など、今のコメダの原点をそこかしこに感じられます。
あたたかいデニッシュパンの上に冷たいソフトクリームが乗った大人気スウィーツ「シロノワール」と、深みのあるオリジナルブレンドコーヒーで、ゆったりとくつろいでみてはいかがでしょう。
※写真は期間限定商品「シロノワール小枝」。現在は販売終了。

<コメダ珈琲店本店の情報>
・所在地:名古屋市瑞穂区上山町3-13
・アクセス:地下鉄八事駅より徒歩25分
・TEL:052-833-2888
・営業時間: 6:30~23:30
・定休日:なし


支留比亜珈琲店(昭和47年開店)

第一号店は昭和47年に開店した徳川店。閑静な住宅街の中にあり、ウッディな雰囲気の店内は、ほっと一息つくのに最適です。
パンメニューがバラエティに富んでいて、「ミックスサンド」「ホットドッグ」「小倉トースト」などが定番の人気メニュー。さらにここでしか食べられないのが「カルボトースト」。こんがり焼いたトーストに、ベーコン、玉ねぎ、マッシュルームなどの具と、チーズのコクたっぷりのホワイトソースをたっぷりかけた名物メニューで、トーストにホワイトソースを浸して具材と一緒に食べると最高のハーモニーが楽しめます。
近くに観光スポットの徳川苑や徳川美術館もあるので、散策の合間のコーヒーブレイクにぜひどうぞ。
<支留比亜珈琲店徳川本店の情報>
・所在地:名古屋市東区徳川二丁目12-8
・アクセス:名鉄森下駅より徒歩7分
・TEL:052-935-6128
・営業時間:6:00~21:00
・定休日:火曜


正統派の純喫茶

開店当時のスタイルを今も変わらず続けている正統派の純喫茶が「ロビン」「ボンボン」「モカ」「KAKO」「カラス」です。


ロビン(昭和28年開店)

昭和28年に開店してから今までずーっとお店をやってきたおばあさまが迎えてくれます。お話を聞くと、開業当時は近所にある遊郭がまだ現役で、このエリア一帯がとても賑わっていたそうです。店内は老舗バーのような渋くて落ち着いた雰囲気。常連の皆さんが毎朝お目当てにしているモーニングは朝4時からやってます。おばあさまのトーストの焼き加減が絶妙ですよ。
<ロビンの情報>
・所在地:名古屋市中村区寿町36
・アクセス:地下鉄本陣駅または中村区役所駅より徒歩10分
・TEL:052-481-2329
・営業時間:AM4:00~PM4:00
・定休日:日曜


ボンボン(昭和30年開店)

名古屋の純喫茶の草分け的存在。店内に入ると昭和30年代にタイムスリップしたような空間が広がります。もともと菓子類の卸をやっていた会社がケーキを作り始めて、その後、喫茶とケーキ販売が併設した今のお店をオープンしたとのこと。それだけにケーキの種類が豊富で、素材こだわって作られているのでどれも本格的なおいしさです。一番人気は生クリームとスポンジのハーモニーが絶妙の「マロン」。昔ながらの濃い目のコーヒーと合わせて、昭和の懐かしさに浸ってみてください。
<ボンボンの情報>
・所在地:名古屋市東区泉2-1-22
・アクセス:地下鉄高岳駅より徒歩5分
・TEL:052-931-0442
・営業時間:8:00~22:00
・定休日:なし


モカ(昭和35開店)

中区の大須商店街にある純喫茶。朝から晩まで常連さんで賑わっています。こぢんまりとした店内は、ベッチンのソファーや木製の壁掛け式メニューなど昭和テイスト満載で、ほっこり感に包まれています。
お客さんが増えてくるとすぐ相席になる地元の社交場で、昔から愛されているあんトーストやホットドッグとともに苦みのきいたコーヒーを楽しんでみては?
<モカの情報>
・所在地:名古屋市中区大須2-18-18
・アクセス:地下鉄大須観音駅より徒歩2分
・TEL:052-201-3770
・営業時間:6:00~19:00
・定休日:月曜(18日・28日・祝日の場合は営業、翌火曜休)


KAKO花車本店(昭和47開店)

名古屋駅近くの大通りから裏道に入ったところにひっそりと佇む、知る人ぞ知る喫茶店。アンティークで統一されたインテリア、窓にはめられたステンドグラスなど、こぢんまりした店内はレトロでおしゃれなセンスに溢れています。
名物メニューの「シャンティールージュスペシャル」は、こんがり焼いたトーストの上に自家製のコンフィチュール(ジャム)、あんこ、ホイップクリームを載せた一品。口に入れて全ての素材が混ざり合った時のバランスは絶妙です。「見た目がカラフルでかわいい」とインスタ女子にも大人気のこのメニュー、深煎りの自家焙煎コーヒーとともにぜひ試してみてください。
<KAKO花車本店の情報>
・所在地:名古屋市中村区名駅5-16-17花車ビル南館1階
・アクセス:地下鉄国際センター駅より徒歩3分
・TEL:052-586-0239
・営業時間:7:00~19:00(土・日は17:00まで)
・定休日:なし


カラス(昭和47開店)

地下鉄東山線の伏見駅近くにある純喫茶です。レンガをあしらった外観、入り口の両側のランタン、木のテーブルと椅子を使ったインテリアなど、アンティークな雰囲気に溢れています。
ランチは、特製カレー、焼きそば、オムライスなどの定番の喫茶メニューが揃っていて、近所のビジネスマンにも人気。運が良ければ裏メニューの鉄板スパゲティが食べられるかもしれません。厳選した深煎り豆で淹れる「カラスブレンドコーヒー」と一緒に、ゆったりと寛げるランチタイムが過ごせます。
<カラスの情報>
・所在地:名古屋市中区栄1-12-2
・アクセス:地下鉄伏見駅より徒歩5分
・TEL:052-231-1563
・営業時間: 7:45~18:00(土・日は9:00~17:00)
・定休日:第2、第4土曜


特徴のあるレトロ喫茶

名古屋のレトロ喫茶の中でも、様々な特徴を持ったお店が「カフェタナカ」「マウンテン」「ブラジルコーヒー」「珈琲屋比呂野」です。


カフェタナカ(昭和38年開店)

平成9年にリニューアルした際に、フランスでお菓子づくりの修行をしたこのお店のお嬢さんがシェフ兼パティシエとなり、現在ではケーキがデパートで扱われるほどの人気となっています。カフェはおしゃれな洋館の雰囲気で、ちょっと優雅な気分に浸れます。サンドイッチやパスタなどフードメニューもどれも本格的でとても美味。食事にもティータイムにもおすすめです。
<カフェタナカ本店の情報>
・所在地:名古屋市北区上飯田西町2-11-2
・アクセス:地下鉄上飯田駅から徒歩3分
・TEL:052-912-6664
・営業時間:9:30~19:00(土日祝は8:30~19:30)
・定休日:なし


マウンテン(昭和43年開店)

オリジナリティの高すぎるメニューが様々なところで話題にあがる喫茶店。そのお店の佇まいは、木を基調とした内装に、ヴィンテージ感漂うテーブルと椅子、洋館風のランプシェードなど、レトロ感に溢れています。
「甘口小倉抹茶スパ」などの攻めたメニューが取り上げられることが多いですが、実はスタンダードなメニューも普通にあります。すべてのメニューは材料にこだわり、手間暇かけて作られているとのことで、カレーライスなどはスパイシーでコクのある本格的な味わいです。
モーニングは、こだわりの豆で淹れたコーヒーに、ホカホカの丸パンとゆで卵。スタンダードなメニューを注文して、マウンテンのレトロな一面に浸ってみるのもおすすめです。
<マウンテンの情報>
・所在地:名古屋市昭和区滝川町47-86
・アクセス:地下鉄いりなか駅より徒歩10分/地下鉄八事日赤駅より徒歩8分
・TEL:052-832-0897
・営業時間:AM9:00~PM21:30
・定休日:月曜・年末年始


ブラジルコーヒー(昭和46年開店)

現在の店主さんがお店を継いだ時から、店内ライブや店内ギャラリーなど様々なイベントが行われています。店内は開店した当時をそのまま今に伝えてくれる昭和レトロな雰囲気。肩肘張らない空気感で、老若男女を問わずいろんな人が訪れて来ます。
また、フードメニューがとても充実していて、サンドウィッチ、パスタ、カレー、定食などの他、ボリュームたっぷりでリーズナブルなランチも楽しめます。さらにコーヒーは2018年4月より自家焙煎にモデルチェンジしたのこと。
モーニング、ランチ、ディナー、イベントなど様々な楽しみ方が出来る喫茶店です。
<ブラジルコーヒーの情報>
・所在地:名古屋市中区金山4-6-22 コスモビル1F
・アクセス:地下鉄金山駅より徒歩約1分
・TEL:052-321-5223
・営業時間:月~木曜9:00~22:00・金曜9:00~23:00・土曜8:00~23:00・日祝8:00~18:00
・定休日:年末年始


珈琲屋比呂野(昭和48年開店)

平屋を改築した店内は、天井が高く広々としていて、ウッディで落ち着いた空間です。このお店の最大の特徴は、隣の姉妹店「とんかつ比呂野」で大人気のとんかつを使ったフードメニューが食べられること。外はサクッ、中はジューシーなとんかつを使ったカツサンドやカツカレーは絶品です。サイフォンで淹れた深煎りコーヒーとともに、ぜひ味わってみてください。
<比呂野の情報>
・所在地:名古屋市昭和区山花町116
・アクセス:地下鉄川名駅より徒歩12分
・TEL:052-751-2612
・営業時間:7:00~21:30
・定休日:なし


リニューアルした純喫茶

古くから営業してきて、近年リニューアルした純喫茶が「喫茶まつば」「ユキ」「ライオン」です。


喫茶まつば(昭和8年開店)

円頓寺商店街の中にある喫茶まつばは、2017年にリニューアル、木を基調にしたテラス席のあるおしゃれで温もり溢れる空間に生まれ変わりました。
この喫茶まつば、大正時代に名古屋名物「小倉トースト」を生んだ店なんです。発祥当時に思いを馳せながら、元祖小倉トーストを、相性ぴったりの自家焙煎コーヒーとともに味わってみてはどうでしょう。
<喫茶まつばの情報>
・所在地:名古屋市西区那古野1-35-14
・アクセス:地下鉄国際センター駅より徒歩4分/丸の内駅より徒歩5分
・TEL:052-551-0669
・営業時間:7:00~18:00
・定休日:水曜


ユキ(昭和28年開店)

2018年にリニューアルオープン。お店のロゴや店内のオレンジ色のランプシェードなど旧店舗のテイストを受け継ぎながら、レトロでモダンなお店に生まれ変わりました。
ユキといえば、名古屋名物「鉄板スパゲティ」を考案したお店。元祖「鉄板スパゲティ」は、具にもやしと豚肉が使われているのがちょっと他にはない特徴です。鉄板に敷かれた半熟卵にケチャップ味のスパゲティをからめて食べれば、口の中で絶妙なハーモニーが生まれますよ!
<ユキの情報>
・所在地:名古屋市東区葵3-2-30
・アクセス:地下鉄桜通線車道駅より徒歩3分/地下鉄東山線・JR中央線千種駅より徒歩5分
・TEL:052-935-1653
・営業時間:AM10:00~PM3:00
・定休日:金・土曜


【2019年2月閉店~6月移転オープン予定】喫茶ライオン(昭和33年開店)

【お知らせ】喫茶ライオンさんは2019年2月に閉店されました。6月に移転オープンされる予定です。

2018年、家業を引き継いだ現在の店主さんによってリニューアルされました。昔からの雰囲気を守ることをテーマにリニューアルされたため、大きな柱時計、木製家具のようなブラウン管テレビ、創業者のおばあさまの故郷・岐阜県荘川村の風景を彫った木のレリーフなどのインテリアはそのままに、レトロな雰囲気を今も感じることが出来ます。創業当時からの人気メニュー「ミックスサンド」や「フルーツパフェ」はどれも丁寧に作られていて、昔ながらの喫茶店の味が楽しめます。ネルドリップで抽出されるコーヒーとともに、ゆっくりとくつろいでみてはどうでしょう。
<ライオンの情報>
・所在地:名古屋市中区栄4-6-4
・アクセス:地下鉄東山線栄駅より徒歩5分
・TEL:052-241-8710
・営業時間:AM8:30~PM18:30
・定休日:日曜


名古屋のレトロ喫茶・純喫茶を巡ろう

ここまで、名古屋の様々なレトロ喫茶・純喫茶を見てきました。
名古屋には、その地域で昔から憩いの場になっていたり、社交場になっている喫茶店が、街のあちこちにあります。そのどれもが他には真似のできない個性を持っていて、それは店の雰囲気やメニュー、そこに集まるお客さんたちなど、いろんなところにあらわれています。
名古屋を訪れた時は、ぜひ気になる喫茶店を訪れて、その店の名物メニューとコーヒーを楽しみながら、ゆっくりと古き良き時代のノスタルジーに浸ってみてください。


参考資料

・「名古屋の喫茶店」大竹敏之(リベラル社)
・「続・名古屋の喫茶店」大竹敏之(リベラル社)

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※この記事に掲載されている情報は2018年10月~2019年1月の取材時のものです。最新情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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